生活排水による悪影響
水質汚染の悪影響ですが、身近なところで悪影響に発展してしまうものがあります。
それは生活排水です。
生活排水は、生活していく上で自然と発生する排水のため、それほど危険ではないという認識の人が多いものです。
ですが、実際は大量の栄養を生活排水という形で流してしまっているので、それにより生物が死滅してしまう恐れも出てきます。
例えば、生活排水は排水路、もしくは排水用のパイプを通じて川などに流れこむのですが、その際に生活排水の栄養により、成長が早まってしまうものも存在するのです。
主に微生物と言われている小さな生物に対して影響を与えてしまうのですが、基本的に悪影響以外は及ぼさないとされています。
というのも、微生物が大きくなると水質汚染につながりやすい状況になるからです。
微生物のサイズが大きくなりやすい状況を、家庭排水が作ってしまうこともあり、近年では栄養を多く含む排水そのものが目立っているので、昔に比べて河川などに存在する微生物のサイズが大きくなっているのです。
微生物も生き物なので空気を取り入れて生活しています。
ですが、大きすぎる微生物は空気を多く使用するようになり、水中の酸素量が減ってしまう可能性が高まってしまうのです。
このような状態になると、もともと水中で棲息していた魚類などに大きな影響を与えるようになります。
酸素欠乏により動きが緩慢となり、それにより餌を取ることができなくなってしまうのです。
すると、河川にもともといた魚の数が減ってしまい、生態系が乱れてしまう結果につながってしまいます。
つまり、家庭排水による水質汚染の悪影響とは、少しずつ生態系に対して悪影響を及ぼしてしまうというものなのです。
このような問題を避けるために、栄養の多いスープといった汁物は、なるべく袋などに入れてゴミ箱に投棄したほうが良いでしょう。
そして、燃えるゴミとして処分するという手法で、家庭排水に混じってしまわないように対処します。
洗剤の使用による悪影響
水質汚染の悪影響ですが、最近では洗剤の使用による悪影響についても一般の人も知るようになりました。
現代では、エコを前提とした商品開発が目立っているので、洗剤もエコに関わっている商品が多い・・・と思われています。
ですが、実際はより強力な洗剤を開発している業者のほうが多いのです。
そのため、石鹸などに含まれている界面活性剤は、今でも多く配合されていることが多く、界面活性剤のような成分により、間接的に水質汚染を行ってしまうこともあります。
石鹸、洗剤だけでなくシャンプー、リンス、コンディショナーにも多くの洗浄向けの成分が配合されていますので、これらの商品の利用を少なくするだけでも、水質汚染の悪影響を考えたエコな生活を送れるようになります。