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中国の大気汚染問題

汚染でくもる街

中国の大気汚染問題について

世界中で大気汚染問題が話題となっていますが、特にひどい国は日本のお隣にある中国です。
中国は世界で最も人口の多い国であり、経済的に発展を続けていて、勢いのある国です。
しかし、急激な経済発展が起きてしまうと、それにともなって大気汚染が生じてしまうのは過去の歴史が証明しています。

中国では特にPM2.5という微小粒子状物質による大気汚染が深刻化しており、その影響で北半球では巨大嵐や大寒波、大量降雨などが起きているとする研究論文もあります。
中国大陸は非常に広く、中国国内で起きた大気汚染は北半球全体に影響を及ぼしてしまうのです。
大気は地球全体を覆っており、それぞれつながっているため、一国の大気汚染が世界中に広がってしまいます。

中国だけではなくインドやその他新興国では排ガスや微小粒子状物質の排出量が増加しており、これらが大気に与える影響が深刻な問題となっています。
特にエアロゾルという粒子状物質が雲の元となっており、これが大量発生することで巨大な嵐が生じることが分かっています。
また、エアロゾルには日光を吸収する性質があるため、温室効果をもたらすとされています。

北半球ではさまざまな異常気象が話題となっています。
それらの原因が中国をはじめとする新興国の大気汚染であるとする研究結果が出されており、これが本当ならば早急に解決しなければいけません。
世界中の国が一つになって大気汚染の改善のための行動をしなければいけないのです。

中国の大気汚染の理由

どうして中国のような新興国では大気汚染が進行するのでしょうか。
それはかつて日本が経験した大気汚染と同じ理由によります。
経済発展を果たすために工場をつくり、自動車をつくることによって、たくさんの排ガスが出て、それが大気汚染をもたらします。

先進国の場合は莫大な費用をかけることによって、工場や自動車などから出る排ガスを抑制することに成功しています。
しかし、新興国の場合は環境への配慮をするためのお金がなく、またそのようなことをすれば先進国化が遅れてしまうという焦りもあります。
少しでも早く先進国に追い付くために発展を急いだ結果が大気汚染として問題となっているのです。

先進国は新興国に対して発展するのをやめろということは難しいでしょう。
そもそも、先進国もかつては大気汚染によって地球環境を悪化させていました。
先進国だけが発展を許されて、新興国は発展してはいけないとなれば、多くの国が不満を持つでしょう。

これからは先進国と新興国、そしてこれから発展していく途上国が協力をして大気汚染問題に立ち向かう必要があります。
そのためには、新興国や途上国に対する理解を深めて、強調していく姿勢が重要です。
特に日本の場合は中国の大気汚染の影響を直に受けるため、日本と中国が協力して大気汚染対策に乗り出すことが求められています。