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開発途上国の歴史

川

水質汚染などが目立つようになる

開発途上国の歴史ですが、環境問題を軸にして捉えてみると多くの歴史が浮上してきます。

例えば、水質汚染に関しては放置される傾向にあるようです。
しかし、放置していると飲み水の問題が発生しますので、最終的には浄化施設などが建設される形で、水質汚染を食い止めるといった努力が見られるようになります。
ですが、このような対応は一部の開発途上国でしか行っていません。
というのも、開発途上国は工場などで物品を加工、もしくは廃棄といった処理を行っているため、採算を取るためにはどうしても環境問題を無視して、活動しなければいけない背景があるからです。

そのため、今でも採算を取るために環境問題を起こし続けている企業は存在します。
近年では、工場からの排水によって魚が変死するようになったり、奇形と言われる魚が見つかるようにもなりました。
よく排水問題は水質汚染と称されることがありますが、実際は水質だけでなく生物の営みにも影響を与えるような問題を起こしているのです。

動物というのは環境に適応する形で生きていくものですが、排水の影響により毒性が高まってしまった水質では生きていくことができません。
しかも、通常であれば冷水であるような小川などに対しても、排水が混じってしまうと温水のように温まってしまうことがあるのです。

水質汚染は環境変化だけでなく、本来棲息していた生き物の関係そのものを破壊しかねない問題なのです。
近年では、このような水質汚染によって川から魚がいなくなる、という問題も頻発するようになりました。

環境問題は連鎖するという歴史もある

開発途上国の歴史として今では周知されるようになったものに、人と環境汚染の関係があります。

前述では、排水によって水棲動物たちが被害を受けるという話をしました。
ですが、このような問題は水棲動物のみに悪影響を与えるわけではないのです。
というのも、食物連鎖の影響がありますので、このような水質で育った魚や小動物は、次第に河川に行き付き他の動物に食べられることもあるからです。
そして、最終的に川から海に出た生き物の内、汚染物質を含んでいる小動物などが海にいる魚に食べられてしまうのです。
海に棲息している魚というのは、人間の食卓にあがるような魚ばかりです。
つまり、水質汚染を放置していると人にまで悪影響を及ぼすようになります。

このような問題も今では特定されるようになっているため、日本では水質汚染を行なわないよう呼びかけたり、もしくは定期的に水質汚染が行なわれていないかチェックするようになりました。
ですが、開発途上国では依然として水質汚染が放置されているため、それにより人の肺といった内臓を傷つけてしまう問題が、歴史の一部として残っている状態なのです。