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主要な温室効果ガスの種類とその影響

二酸化炭素が地球に及ぼす影響とは?

温室効果を引き起こすガスには、さまざまな種類があります。
その中でも私たちの生活と深いかかわりを持つのが二酸化炭素で、地球上で排出される温室効果ガスのうち、約76%程度は二酸化炭素となっています。

炭酸ガスと呼ばれることもある二酸化炭素は、プラスチックや化学燃料、また木を燃やした時に発生するという特徴があります。
二酸化炭素が地球上に増えることは、地球の温暖化が進むと同時に気候変動の要因にもなってしまいます。
地球がどのような影響を受けるかというと、例えば温暖化によって北極と南極の氷が溶け、海水面が上昇します。
標高が低い土地は水没しますし、サンゴ礁で作られている島なども水没の危機を迎えるでしょう。

地球の気温が全体的に上昇することによって、疫病も発生しやすくなります。
これまでは局所的にしか起こらなかった疫病が、他の場所でも発生する可能性が考えられます。
また気候変動によって、農作物の栽培にも大きな影響があるでしょう。
これまで豊かな水源をもち農地として適していた場所が、高温と干ばつによって作物が取れない土地へと変わってしまうリスクがあります。

メタンガスはどんな影響があるのか?

天然ガスに使われる主成分として知られているメタンガスは、私達が普段の生活で浸かっている都市ガスにも使われています。
温室効果という点では、全体の15%を占めています。
メタンガスは天然ガスを採掘する際に発生するだけでなく、水田から発生したり、家畜の糞尿やゲップからも発生します。

メタンガスには、大きな温室効果作用があります。
そのパワーは二酸化炭素の約21倍ともいわれており、メタンガスが増えることによって地球の温暖化や気候変動には拍車がかかると懸念されます。

その他にも地球に悪影響を与えるガスはある

地球の温室効果にマイナスの影響を与えるガスは、他にもあります。
例えば全身麻酔や笑気ガスなどに使われている一酸化二窒素は、主に窒素肥料や製品の製造など工業活動によって発生します。
一酸化二窒素は、二酸化炭素と比較するとなんと310倍もの温室効果があります。

ハイドロフルオロカーボンやパーフルオロカーボン、六フッ化硫黄などの代替フロンもまた、温室効果を進行させるガスです。
フロンにはオゾン層を破壊する作用があり、主に冷蔵庫やエアコンなど冷たく冷やす冷媒用のために使われていました。
生産に関しては1997年から禁止となったため、現在では禁止されたフロンと同じ作用を持つ代替フロンが使われています。

温室効果という点では、代替フロンにも大きな破壊力があります。
二酸化炭素と比較すると、代替フロンが持つ温室効果はとても大きく、なんと数百倍から数万倍もあります。