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「黄砂」とその影響とは?

莫高窟

黄砂はどのようにして発生する?

黄砂の正体ですが、砂塵嵐(さじんらん)によって遠くに運ばれてしまう小さな砂粒のことです。

また、小さな砂粒なので遠くまで運ばれてしまうことが多いという性質もあります。
他にも、黄砂には独特な粘り気があるので、建物や自動車にたまってしまうと簡単に落とせないという問題も起きやすいです。
それと、黄砂というと中国から送られてくるというイメージがありますが、正確には中国に隣接している国からも送られてくるので、今では中国のみで発生しているわけではないと言われるようになりました。
ただし、中国以外の黄砂についても、中国の黄砂と同様の問題を発生させますので、黄砂そのものの影響には大きな違いがありません。

補足となりますが、黄砂は黄土色と言われている色に該当する砂粒です。
中には大粒のものもあるとされていますが、遠くに運ばれるほど粒子が細かくなっていくので、ものによっては目で捉えることができない黄砂も存在するとされています。

黄砂の及ぼす影響

10年以上も前から黄砂は色々な影響を及ぼしています。

例えば、ミネラル分を含んでいるとされているので、水棲動物などに良い影響を与えることがあります。
ミネラル分などの栄養を、良く摂取している水棲動物は成長が早まるとされていますので、その影響により肥沃な水の中で良い成長を続ける水棲動物も存在するのです。
人にとっては悪影響しかないと言われている黄砂ですが、視点を変えてみるとこのような良い影響を知ることもできます。

ただし、黄砂は粘り気のある砂でもありますので、たまってしまうと取り除くことが難しくなるという性質もあります。
そのため、小さな湖、川などでは部分的に黄砂がたまってしまうというトラブルに巻き込まれることもあるのです。
粘り気のある砂なので、水を吸ってしまうとスポンジのように水を含んだ状態になってしまいます。
そのため、黄砂が良く飛んでくる土地では、黄砂を取り除くための機器などを使用する必要があり、そのために多くの経費がかかってしまうケースもあるのです。

他にも、生活に対して黄砂が悪影響を及ぼすケースが存在します。
そのケースとは航空機の欠航です。
今でも大きな問題として扱われているのですが、砂塵嵐そのものは大きく視界を失わせるほどのものとして知られているため、安全にフライトすることができなくなるのです。
しかも、特定のルートを突き進むというケースが多いので、黄砂そのものを取り除くまでは欠航のままというケースも少なくありません。

このように、黄砂はちょっとした問題から大きな問題まで引き起こす砂として知られており、今では黄砂の性質を研究している機関も存在します。