赤潮の原因
赤潮とは、海の水が赤くなる現象のことです。
水そのものが赤いのではなく、プランクトンの増殖が目立つようになると、海の水が赤くなってしまうために赤潮は発生します。
また、自然発生的なものでもあるので、今まではそれほど騒がれていませんでした。
多くの人が定期的に発生するもの・・・と思っていたため、それほど警戒していないケースが多かったのです。
ですが、赤潮は水質汚染につながることがあるため、近年では警戒されるようになりました。
実際に、世界中で赤潮による水質汚染は有名となっています。
本来はそれほど発生しない赤潮も、国によっては何度も被害を受ける水質汚染となるため、警戒されることも珍しくなくなったのです。
なによりも、赤潮はプランクトンの大増殖が元になって発生するものです。
水産物に与える影響、そして実際に水産資源が減ってしまう恐れがある・・・と考えられているため、昔のように曖昧な対応をするケースは少なくなりました。
例えば、赤潮の発生が予想される場合は、早い段階で水産資源を保護するようなケースも存在します。
もしくは、潮流を予測することによって危機を回避するといった、シミュレーターの開発が進むようになったのです。
このような水質汚染を放置していると、一時的な水産資源の問題だけでなく、長きにわたって生態系が不安定になる恐れもあります。
赤潮の影響は小魚といった小さな生き物に対して強く働くため、近年では養殖産業なども含めて赤潮の警戒を強めるようになりました。
また、赤潮はプランクトンの大増殖が原因となっているのですが、損失が計り知れないため、基本的に赤潮による利点は存在しないとされています。
水温の上昇、目に見えてわかる赤潮による水質汚染・・・などが目立つため、多くの国で警戒するケースのほうが多いのです。
赤潮による影響
赤潮により小さな生物が死滅してしまうという話は、テレビなどで良く報道されています。
ですが、具体的にどのような影響があり、水産資源に悪影響を与えているのかは解説されていないことのほうが多いです。
そこで、簡単に赤潮による悪影響を案内させていただきますが、赤潮は魚のエラに貼りつくということで知られています。
本来であれば、エラを使うことによって魚類は空気を取り込むのですが、エラにプランクトンが詰まってしまうと、上手く呼吸をすることができなくなってしまうのです。
このような問題を放置していると、最終的に上手く呼吸ができなくなるだけでなく、酸素不足により動きが緩慢になってしまいます。
魚は動くことによっても空気を得ています。
しかし、プランクトンの増殖でそれも難しくなってしまうと、ゆるやかに魚を死滅させる恐れがあるため、赤潮は悪影響を及ぼす可能性が高いと判断されているのです。