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FSC認証製品を購入する

FSC認証はどんな認証?

FSC認証とはForest Stewardship Council、つまり森林管理協議会というNPO団体が認証する基準で、SDGsの基準に適合した森林資源から伐採した木材を流通させて消費者へ届けるためのプロセスを指します。
SDGsに適合した森林資源というのは持続可能な自然資源の観点から適切に管理された森林から伐採したもので、伐採された木材の質ではなく、どこで伐採したかによって認証されるかどうかが決まります。

FSC認証には、2つの認証タイプがあります。
1つ目は森林の管理や運営が適切だったことを締めるFM認証というもので、森林管理に対して認証を行います。
2つ目はCoC認証というもので、これはFM認証をうけた森林から伐採された木材であることを証明するための認証です。

FSC認証が注目されている背景には、世界中で行われている森林破壊や土壌の砂漠化、それによる地球温暖化や生態系の破壊などがあります。
人間が生活する上で、森林を伐採して手に入れる木材は必要不可欠な資源です。
しかし、森林破壊を起こさないような適切な管理や維持をすることが、いま世界中で必要な作業となっています。

ブラジルのアマゾンにおける大規模な火災、北極圏における火災の頻発などは、地球の温暖化や気候変動によって引き起こされた自然災害です。
放置すると温暖化に拍車がかかってしまうため、地球温暖化の進行を食い止めることは地球で暮らす私たちに課せられた使命でもあります。
そうした声を受けた誕生したのが、FSC認証でした。

FSC認証商品を選ぶメリットとは?

FSC認証を受けた木材の用途は、多岐にわたります。
例えばティッシュやトイレットペーパーに加工されることもありますし、上質紙やノートなどにも加工できます。
さらに、段ボールやコースター、家具などに材料としても活用されています。

FSC認証の付いた商品を購入するメリットはたくさんありますが、その中でも最も大きなメリットは、やはり環境保全に貢献できるという点でしょう。
FSC認証を受けていない製品は、どんな森林からどのように伐採された木材なのかは不明です。
もしかしたら、違法に伐採された木材から作られた製品なのかもしれません。
しかし、消費者がFSC認証を意識して選ぶことで、多くの製造業者もFSC認証を積極的に採用するようになるでしょう。

FSC認証は、製品を作る企業にとっても大きなメリットがあります。
企業がFSC認証を受けることで、持続可能な社会へ貢献していることをアピールできます。
森林資源の活用に力を入れている企業だと消費者が理解すれば、消費者だけでなく投資家からも高い信頼を受けられます。
近年では紙製品を製造するメーカー企業でなくても、多くの企業がカタログやパンフレット、また社内で使用するトイレットペーパーなどにFSC認証された素材を取り入れており、今後はさらにFSC認証を進める動きが進むと期待されています。