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ZEHのマイホームを建てる

ZEHとは

ZEH(ゼッチ)とは、ゼロエネルギーハウス(Zero Energy House)の略です。
これは住宅が持つ省エネ性能を高いレベルに維持するとともに、エネルギーを作り出すことによって年間の消費エネルギーをゼロ以下になることが、ZEH住宅の定義となっています。
ZEHの誕生は、2050年までに温室効果に影響のあるガス排出をゼロにしようという、政府のカーボンニュートラル政策に貢献しています。
政府はエネルギー基本計画の中で、2030年までには新築住宅が平均ZEH基準を目指すことを目標としています。

ZEHは、大きく3つに分類できます。
1つ目は、高性能と省エネ機能によってエネルギー消費量を20%以上削減するだけでなく、太陽光などによって新しいエネルギーの創造にも貢献している住宅仕様です。
2つ目は、Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)と呼ばれるもので、これは寒冷地に適した特別仕様のZEH基準で、消費エネルギーの削減を目指すというものです。
寒冷地や日射時間が少ない地域では、エネルギーの創出は困難を極めます。
そのため、エネルギー創出よりも消費エネルギーの削減に重点を置き、消費エネルギーの20%減を目指すのがニアリーゼッチです。

3つ目は、ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド)です。
これは都市部の狭小住宅などに適用される基準で、太陽光パネルを載せる十分な屋根面積を確保できない住宅が対象となります。
この基準では、エネルギーの創出は考慮せず、消費エネルギーの20%削減を目指します。

マイホームをZEHにするメリット

マイホームをZEHスペックにすることは、多くのメリットがあります。
1つ目のメリットは、消費エネルギーを削減することによって毎月の光熱費を節約できるという点です。
これはニアリーゼッチやゼッチオリエンテッドすべてに共通するもので、消費エネルギー量を抑えることによって家計への負担減、そして環境への配慮というメリットが期待できます。

2つ目のメリットは、ZEH基準にすることでマイホーム内の気密性が高まり、生活環境が快適になるという点です。
暖房や冷房の効果を最大限に享受でき、屋内のどこにいても同じ快適さで過ごせます。

3つ目のメリットは、自治体からの補助金が期待できるという点です。
すべての自治体がZEH住宅に対して補助金を出しているわけではないものの、経済産業省と環境省では、一定の条件を満たせばZEH支援事業の一環として補助金が55万円もしくは100万円給付されます。
こどもエコ住まい支援事業においても子育て世代のZEH住宅化を支援しており、条件を満たすことで1戸当たり100万円の給付を受けられます。

こうした補助金は、国が行っているものに加えて自治体が行っているケースもあります。
もしもZEHスペックのマイホーム購入を検討しているなら、そうした点をしっかりチェックすることでお財布にもお得なマイホーム計画を立てられそうです。