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チャド湖の砂漠化が進んだ原因

チャド湖の現状について

チャド湖は、アフリカ大陸のほぼ中央に位置する湖で、チャドとナイジェリア、ニジェール、カメルーンの国々にまたがる形にあります。
面積は2010年時点では1,700平方キロメートルあり、非常に広大な湖としてアフリカの水源や水産物を提供する場となっています。
この湖は面積こそ広いものの、全体的に水深が浅いのが特徴です。
一番水深があるところでも7メートル程度しかなく、そのため、他の湖と比べると全体の水量は少なめです。

そして、干ばつが生じると一気に干上がってしまうという特性もあります。
また、雨季と乾季での面積の違いも大きくて、常に異なる顔を見せる湖でもあります。

このチャド湖は、世界の中でも特に湖の減少、そして砂漠化が進んでいるところとなっています。
1963年から2001年までの40年弱で、なんと95パーセントもの面積が失われてしまったことが分かっています。
以前は世界の中でも6番目に大きな湖として知られていましたが、現在ではその面影もありません。

チャド湖の砂漠化が進んだ原因とは?

こうした急激なチャド湖の砂漠化には、いくつかの原因があります。
全体的に言えるのは、水資源の管理が十分なされていなかったということです。
湖の水を使って周辺の灌漑を進めてしまったことや、周辺の土地で家畜の過放牧をしたことで水が一気に使われてしまったのです。

また、湖に外来種の植物が侵入したことで、もともと存在していた植生が変わり湖の環境を変えてしまったことも原因と考えられています。
さらに、追い打ちをかけるように地球規模の温暖化現象が水をさらに蒸発させてしまっています。
湖が4つの国の境界線となっていることもあり、水の問題は国際問題にも発展する大きな話となっています。
こうした事情も水の管理の徹底を難しくしている要因と言えるでしょう。

砂漠化を食い止めるための対策

こうした砂漠化を食い止めるための対策として、まず関係する各国が協調して水資源の管理を徹底させることが合意されています。
川の水の利用についてルールを定めて、国同士で過剰使用をしないための取り決めを作っています。
また、別の川から水を引いてチャド湖の水をできる限り使わないようにする計画も進められています。
こうした現状が見られるため、様々な取り組みがなされ水位減少のスピードは収まっていますし、水位が回復する傾向も数年間続いています。

これからの計画となりますが、大地の下に走っている地下水路を開拓して、地下水を採取するプロジェクトが考えられています。
今までこうした取り組みはあまりなされていなかったため、実現できればチャド湖周辺だけでなくアフリカ大陸全体にとって大きな変化をもたらすチャンスとなるはずです。