ESG投資って何?
ESG投資とは、Environment(環境)とSocial(社会)、そしてGovernance(企業統治)という3つの観点を重視した投資方法を指します。
ESG投資を行う際には、財務諸表には記載されていない非財務情報を重視するという特徴がありますが、投資なのでもちろん投資のリターンや株価変動などの財務情報なども重要な指標となります。
ESG投資は、個人レベルでも始めることができます。
方法は難しくはなく、投資先を選ぶ際にグリーンボンドやサステナブル際などを選べばよいのです。
個別の株投資においてはより専門的な知識が必要となるため、投資の初心者にとっては難易度は高いかもしれません。
個人が行うESG投資では、通常の投資商品よりもリターンは小さめになる傾向があるものの安定性は高く、多くの投資家に注目されています。
ESG投資が注目されている理由とは?
ESG投資が注目されている理由は、環境や社会をないがしろにしない企業が持続可能な社会づくりに貢献できると考えられているからです。
社会問題や環境問題など、現代社会には様々な問題があります。
これらを解決するためには、まず企業や投資家をはじめ、個人レベルでESG投資を意識することがとても大切です。
世界規模でESG投資を見ると、アメリカではGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)に代表されるような大企業ではすでにESGを支店に入れた投資や経営を行っています。
環境や社会に配慮しながら企業としての成長を遂げることは、今後の企業に与えられた大きな使命と言えるでしょう。
日本においても、ESG投資はすでに始まっています。
国内の年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人のGPIFが、ESG投資へ参入しています。
今後は少しずつ企業のESG投資参入が期待されています。
ESG投資のメリットとデメリット
ESG投資にはメリットとデメリットがあるため、投資する際にはどちらも考慮した上で賢く選びたいものです。
ESG投資のメリットにはまず、時代にあった投資ができるというものがあります。
環境問題や社会問題に配慮した投資をしながら、将来的に大きなリターンを得られるでしょう。
2つ目のメリットは、ガバナンス的に安定した企業株が多いという点です。
企業にとってはESGを意識できる余力があるという事でもあり、主に大企業を中心とした参入が増えています。
安定した企業ガバナンスへ投資することで、投資損失リスクを抑えられます。
デメリットとしては、短期間のリターンが少なめという点が挙げられます。
長期的には大きなリターンが期待できるとは言え、すでに株価の面で安定して大きな変動がない企業が多いため、短期間で得られるリターンは小さめです。
また、投資対象の選定が難しいという点もデメリットと言えるでしょう。
ESG投資では非財務情報が重視されるわけですが、公開されていない情報も多いため、投資先を厳選する作業は比較的ハードルが高いかもしれません。