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工場CO2ゼロチャレンジ

工場

工場での生産活動は多量のCO2排出原因となる

自動車メーカー全体で考えると、CO2を排出する原因は、販売する自動車だけではなく、その生産過程にもあります。
工場での自動車生産には、膨大なエネルギーを使用しますので、その電力を作り出すために排出されるCO2は相当なものとなります。
工場そのものがCO2を出すわけではありませんが、間接的に排出するCO2の量は無視できないものですので、自動車からのCO2排出量を減らすだけでなく、工場における省エネルギーというのも考えるべきことです。

そこで、トヨタ自動車では工場CO2ゼロチャレンジというプロジェクトを推進していて、工場での生産活動で使われるエネルギーを極力減らすということを目標にしています。
もちろん、こうした取り組みはコスト減になって、メーカー自体の経済的負担を下げることにつながるというメリットもありますが、やはり環境のことを考えると、重要視しなければならないものと言えるでしょう。
世界の自動車メーカーのけん引役となっているトヨタ自動車は、その点で模範を示すことによって、世界中のメーカーが同様の取り組みを行うことを願っています。

生産過程の見直しと改善によって大きな省エネにつながっている

工場で使われるエネルギーを節約するためには、様々な角度からの分析と改善が必要となります。
そのため、トヨタ自動車では工場での生産活動のすべてを見直して、省エネができる分野についての改善を行っています。

生産プロセスのスリム化とシンプル化というのが、この工場CO2ゼロチャレンジの一つの柱となっています。
無駄なプロセスを排除して、できるだけ簡素な方法で製造を行うことによって、稼働時間の短縮化を図れますし、工程を減らしてエネルギー使用量を削減できます。

また、使用しているエネルギーの効率を高めるための改善も、機械の使用方法や機器そのものの選定などによって実施されています。
さらに、エネルギー自体を使わない製造プロセスを開発するなどして、できるだけエネルギー使用量を根本から減らせるようにするという取り組みも重要な課題となっています。

再生可能エネルギーへの転換も大きな柱

エネルギー使用量を減らすという取り組みに加えて、CO2排出がない再生可能エネルギーへの転換というのも工場CO2ゼロチャレンジでは重要な柱です。
たとえば、プリウスを生産している堤工場において、太陽光発電を行うためのパネルを設置して、2,000kwhもの電力を自前で創出することができています。
こうした、エネルギー使用量を減らすといことと、クリーンなエネルギーを使うというコンセプトで、CO2排出削減を工場においても達成しています。