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水環境インパクト最小化チャレンジ

いろはすの水

水資源は人類にとって最も重要なものの一つ

自動車の製造工程では、様々な資源を活用しています。
鉄や石油などの化学製品、電力などがありますが、忘れてはならないのが水という資源です。
ペイントなどの工程では特に大量の水を使うことが求められ、工場を設立するためには電力などの他に、安定した水が供給できる場所を選定する必要があります。

実際に自動車の製造にはかなりの水を使用するため、環境について考えるとき、空気の汚染防止やCO2の削減、有害物質の放出などと共に、水資源をどのようにして守るかということも重要なテーマとなります。
地球人口が増大している状況では、当然生命に欠かせない水を確保する、特に安全性の高い水を確保するというのは、将来への重要な課題ともなっています。
そのため、トヨタ自動車では、水環境インパクト最小化チャレンジというプロジェクトを掲げ、人類にとって最も重要な資源の一つである水の使用量を削減すると共に、使用した水を安全性の高いものに浄化するという取り組みを行っています。

世界各国で水の使用量を減らす取り組みをしている

トヨタ自動車は、世界各国に自動車生産工場を持っていますが、国によっては安全な水資源の確保が難しいというケースもあります。
そのため、日本国内にとどまらず、世界中の拠点で自動車製造に関係する水の使用量を減らすという努力が払われています。
コストを削減するというメリットもありますが、それ以上に工場がある地域や国の水資源を保護して、環境を清浄な状態に保てるようにするという大きな目的があります。

具体的には、2016年度でトヨタ自動車の水使用量は1.9パーセント減少しています。
自動車一台を生産するために使われる水の量という観点から見ると、前の年度に比べると8パーセントもの削減に成功しています。
こうした細かな努力によって、世界中で膨大な量の水を節約することができていて、より多くの人が安全な水を確保できるような助けとなっているのです。

水のリサイクルという面でも様々な取り組みをしている

トヨタ自動車全体で、水の使用量を減らすという取り組みをしていますが、水の使用量をゼロにするというのは事実上不可能です。
そのため、工場で使った水を清浄な状態にして、リサイクルするということにも力を入れています。
トヨタの高い技術はこうした環境リサイクル技術にも生かされていて、化学物質などを扱った水であっても安全な状態で環境に戻すことができています。

環境意識がそれほど高くないような国であっても、グローバルスタンダードという観点に立って、しっかりとした基準を持ち世界中どこでも水資源に配慮するという姿勢を持っているのが特徴です。